E233系

E233系は首都圏の各線で働いていた先代の車両を置き換え、サービス向上を目指して登場しました。E231系より動力車を増やし、制御装置の機器類を2重に装備しており、故障時のサービス低下を防ぎます。また、車内は二等辺三角形の吊り川を本格採用して快適性の向上を図るとともに、行き先表示はフルカラーLEDを導入して見やすくなっています。乗降扉の窓の形も変わり、扉にも帯が入れられるなど、E231系をベースに、あれこれ改良が施された意欲作とも言える車両です。最初は中央線に導入され、同線で活躍していた201系を置き換えました。京浜東北線の209系置き替えように導入された3000番台は全て10両編成です。東海道線にはE217系が総武快速線に戻った穴を埋めるため、3000番台が最初に1本、その後211系置き換えのために多数投入されました。そして、常磐緩行線にも登場しり、さらには京葉線・埼京線でも製量をまし横浜線・南武線にも導入が予定されて、首都圏の一大勢力まで成長しました。
但し、近年は一部での事故廃車や車両転配、
まだまだ働き盛りの京浜東北線と横浜線からはワンマン
非対応であること理由に置き換えが噂され、一方中央線の0番台は
グリーン車連結に向けた工事が進むなど、登場10年を越えた
変化も見られるようになってきました。




0番台(豊田車両センター)
E233系はまず、中央線に導入されました。同線の201系はハイペースで置き換えが進みましたが、
高架化工事の関係で残存していた201系2編成との共演が2010年の10月まで見ることができました。


1000番台(さいたま車両センター)
京浜東北線の209系置き換え用に登場しました。
編成が多い京浜東北線だけに、置き換えもずいぶん時間がかかりました。


2000番台(松戸電車区)
常磐緩行線で活躍していた203系・207系900番台の後継として誕生しました。
地下鉄乗り入れ仕様なので、他の番台とはあちこち仕様が異なり、別形式のような
仕上がりです。同じくE233系がベースである小田急4000形とは側面がそっくりです。


3000番台(国府津車両センター・小山車両センター)
他の編成が更新工事中の間、本数を確保するため
に横須賀線に戻ったE217系の代わりとして製造された編成を筆頭に、
現在は211系に代わる一大勢力となっています。


5000番台(京葉車両センター)
京葉線の車両置き換え用に製造された番台です。
E233系の通勤タイプとしてはドアエンジンがこの番台からリニアモータ式となっています。
0番台同様、6+4の分割編成もあります。


6000番台(鎌倉車両センター)
横浜線205系置き換え用に8両編成で登場しました。
横浜線各駅にちなんだマークが、編成ごとに駅を変えて、
乗務員扉後ろに貼り付けられています。


7000番台(川越電車区)
埼京線の205系置き換え用に導入されています。
E233系初の車内灯LEDでありますが、1000番台同様、6扉車の
連結はありません。形態としては10両編成で統一されています。


8000番台・8500番台(鎌倉車両センター中原支所)
南武線用のE233系が配置されています。
製造当初から配置されている8000番台と、余剰の0番台を転用した
8500番台がいます。

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